赴任先で被災したら家族とどう安否確認するか——単身赴任者が備えておくべき災害対策

生活立ち上げ・住まい

単身赴任中に一番怖いシナリオの一つが、「家族と離れた場所で大きな災害に遭う」ことです。

自分が被災したとき、家族は無事か。逆に、家族が被災したとき、自分はどう動けばいいか。電話がつながらない中で、どうやって安否を確認するか——これらを事前に話し合っていない単身赴任家族は、実は多いです。

「うちは大丈夫」と思っているうちに、備えなしで被災するのが最も怖いパターンです。今回は、単身赴任者と家族がそれぞれ知っておくべき災害時の安否確認方法と、事前にやっておくべき準備をまとめます。

単身赴任の災害リスクは「二拠点分」ある

単身赴任家庭の特殊事情として、被災リスクが二つの拠点に存在するという点があります。

赴任先が被災する可能性がある一方で、実家のある地域が被災する可能性もある。一方が被災したとき、もう一方にいる家族がどう動くかを、事前に決めておかなければなりません。

また、単身赴任者は赴任先に地縁がありません。近所に知り合いがいない、地域の避難所がどこかも把握していない、緊急時に頼れる人が職場の同僚くらいしかいない——こうした「地元力のなさ」が、災害時のリスクをさらに高めます。

加えて、普段から「いざとなれば家族がいる」という安心感があるため、防災への意識が一人暮らしより低くなりがちという側面もあります。だからこそ、意識的に備えておくことが重要です。

【PR】単身赴任は二拠点分のリスクがあります。まず火災保険の見直しから始めましょう。インズウェブで火災保険を無料一括見積もりする

災害時に電話がつながらない理由と対策

大規模災害が発生すると、まず電話がつながらなくなります。これは回線が壊れるのではなく、安否確認のために多くの人が同時に電話をかけることで回線がパンクする「輻輳(ふくそう)」が起きるためです。

東日本大震災のとき、携帯電話の音声通話は最大で99%の規制がかかり、ほぼつながらない状態が続きました。「電話できれば大丈夫」という前提自体が崩れるのが、大規模災害の現実です。

音声通話より「データ通信」が生き残りやすい

音声通話の回線が規制される中でも、データ通信(インターネット)は比較的つながりやすい傾向があります。LINEやSNSのメッセージ、メールが通じることが多いのはこのためです。

ただしデータ通信も完全ではなく、大規模停電や基地局の損傷があれば使えなくなります。複数の手段を組み合わせて備えることが重要です。

【PR】帰省中も自宅の異変をスマホで検知できるスマートホームが安心です。SwitchBotで自宅を遠隔管理する

単身赴任者が使うべき安否確認サービス

以下のサービスを家族全員が事前に登録・使い方を把握しておきましょう。

① NTTの災害用伝言ダイヤル(171)

固定電話や携帯から「171」に電話し、音声メッセージを録音・再生できるサービスです。大規模災害が発生するとNTTが自動または手動で開設します。

使い方の基本

  • 「171」→「1」→自宅の電話番号(市外局番から)→メッセージ録音
  • 「171」→「2」→確認したい相手の電話番号→メッセージ再生

家族全員が「誰の番号に録音するか」を事前に決めておくことが大切です。バラバラに録音すると聞き逃しが起きます。「まず自宅の固定電話番号に録音する」と決めておくのがシンプルでわかりやすいです。

② 災害用伝言板(web171)

NTTが提供するウェブ版の安否確認サービスです。スマホやPCから文字でメッセージを残せます。音声が難しい環境でも使えるため、伝言ダイヤルとセットで覚えておきましょう。

③ 各キャリアの災害用伝言板

ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど各携帯キャリアも独自の災害用伝言板を提供しています。家族が異なるキャリアを使っている場合は、共通で使えるweb171が便利です。

④ LINE・SNSのメッセージ機能

音声通話より通信量が少ないLINEやSNSのメッセージは、災害時でもつながりやすい傾向があります。ただし基地局が落ちていれば使えないため、あくまで補助手段として位置づけましょう。

⑤ Googleの「Person Finder」

大規模災害時にGoogleが提供する安否情報共有サービスです。「人を探している」「自分の情報を提供する」の両面で使えます。外国語対応もしているため、海外赴任者や外国籍の家族がいる場合にも有効です。

【PR】離れた自宅をリアルタイムで見守れるセキュリティセットが単身赴任者に最適です。MANOMAの見守りセットを資料請求する

事前に家族と決めておくべき「ルール」

安否確認サービスを知っていても、使い方や役割を事前に決めていなければ、混乱の中で機能しません。以下の点を家族で話し合っておきましょう。

ルール① 連絡の「起点」を決める

「まず誰が誰に連絡するか」を決めておきます。たとえば、「赴任者が被災した場合は、まず妻のスマホにLINEを送る。つながらなければweb171に録音する」というように、シナリオ別に起点を決めておく。

ルール② 「録音する番号」を一本に絞る

伝言ダイヤル(171)は誰の番号にでも録音できますが、家族全員が録音・確認する番号を一本に統一しましょう。自宅の固定電話番号か、家族の代表者の携帯番号で統一するのが一般的です。

ルール③ 「子どもの安全確保の優先順位」を確認する

子どもがいる場合、被災時の行動優先順位を学校・保育園と連携して確認しておきましょう。単身赴任の配偶者が一人で対応できる体制を事前に整えておくことが大切です。

ルール④ 集合場所・避難先を共有する

赴任者側は赴任先の避難場所を事前に確認し、家族に共有しておきましょう。「○○小学校の体育館が第一避難所」「連絡がつかない場合は3日後にそこにいる」といった情報を共有しておくと、電話が通じなくても安心感が違います。

ルール⑤ 「無事なら連絡する」のか「被災したら連絡する」のかを決める

「無事な場合も必ず伝言を入れる」とルールを決めておくと、家族の不安を大幅に減らせます。大規模災害では「連絡がつかないから被災したかもしれない」と思い込む可能性があるためです。

【PR】もしものときに備えて、プロのホームセキュリティを導入しておくと家族も安心です。セコムのホームセキュリティを見積もり依頼する

赴任先で備えておくべき防災グッズ

単身赴任の部屋は防災グッズが不足しがちです。最低限、以下のものを備えておきましょう。

水と食料:1人3日分が目安。ペットボトルの水(1日2L×3日=6L)と、レトルト食品・乾パンなど火を使わずに食べられるものを常備。

モバイルバッテリー:容量20,000mAh以上のモバイルバッテリーを1台用意しておくと安心です。ソーラー充電機能付きなら停電時でも使えます。

懐中電灯・ランタン:停電時の明かりとして必須。暗くなると移動が危険になります。

現金:キャッシュレス決済は停電・通信障害でつかえなくなります。小銭含めて1〜2万円を手元に持っておきましょう。

常備薬・お薬手帳のコピー:持病がある場合は特に重要です。

【PR】単身赴任先に防災グッズや家電をそろえたい方は、まずレンタルで試す方法もあります。かして!どっとこむで家電・家具をレンタルする

家族側が備えておくべきこと

単身赴任の配偶者(家に残った側)も、災害時に一人で動ける体制を整えておく必要があります。

近くに頼れる人を作っておく:親・兄弟・近隣のママ友など、いざというときに相談・協力できる人間関係を普段から作っておきましょう。

ハザードマップを確認しておく:自宅の洪水・土砂崩れ・津波などのリスクを把握しておきましょう。自治体のウェブサイトや「国土交通省ハザードマップポータルサイト」で確認できます。

子どもへの防災教育:小学生以上であれば、「地震が起きたらどうする」「避難場所はどこ」「誰に連絡するか」を子ども自身が理解できるよう日頃から話しておきましょう。

【PR】留守中の自宅の様子をスマホでリアルタイム確認。帰省中も安心できます。Furboで自宅をリモート確認する

まとめ:「もしものとき」を家族で話しておく

単身赴任中の災害対策は、「自分だけが備える」ではなく、家族全員で共通のルールを持つことが核心です。

帰省のタイミングや電話がつながったタイミングで、一度「もしものときの話し合い」をしてみてください。5分あれば最低限のルールは決められます。その5分が、いざというときに家族を守る力になります。

【PR】防災設備の整った単身者向け賃貸を選ぶことも、大切な備えのひとつです。レオパレス21で単身者向け物件を探す

コメント

タイトルとURLをコピーしました