単身赴任の長い休みは、暇つぶしでは埋まらない|帰省しない連休が3日目から崩れる理由と、崩さない段取り

健康管理・メンタル

週末の暇と、9日間の暇は別物です。週末には月曜が来ます。長い休みには、それが来ません。

結論から言います。長い休みの敵は暇ではありません。暇を埋めようとして、生活の形が消えることです。 その崩れ方を先に書いて、そのうえで崩さないための段取りまで書きます。

9日間の休みを前に、予定が1つも入っていない

赴任して2年目のお盆でした。会社の休みは9日。帰省は3日だけで、残りの6日は赴任先の部屋にいることになりました。

カレンダーを見ると、9日分の枠が全部白いのです。

職場の人はほとんどが自宅から通っているので、連休前の話題は家族の予定でした。予定のない9日間を持っているのは、私だけでした。

このとき私は、少し嬉しかったのを覚えています。ずっと寝ていられる。誰にも予定を入れられない。読めていない本もある。

それが3日目には、まったく違うものに変わっていました。

昼過ぎに起きる。腹は減っていないので何も食べない。気づけば夕方で、そこから何を始めるのも遅い。カーテンを開けていないので、外が晴れているのかも分かりません。

4日目には、シャワーを浴びる時間も夜中になっていました。誰にも会わないので、いつ浴びても困らないのです。

ちなみに、読もうと思っていた本は9日間で1ページも開きませんでした。時間さえあれば読むはずだと思っていたのですが、そうはならなかったのです。

9日間は、暇つぶしで埋められる長さではありません。

長い休みの敵は暇ではない。3日目から生活の形が消える

私の連休は、いつも同じ順番で崩れていきました。

最初に消えるのは起きる時間です。初日と2日目は、平日の癖でだいたい同じ時間に目が覚めます。ところが3日目には、その癖が切れます。

次に消えるのが食事です。起きる時間がずれると、腹の減る時間もずれます。1日1食になり、それも菓子パンで済ませるようになります。

最後に消えるのが外出です。食事を作らなくなると、買い物に行く用事がなくなります。用事がなければ、外に出ません。

長い休みの敵は暇ではない。暇を埋めようとして、生活の形が消えることだ。

この3つが消えた状態で6日目を迎えると、休みが明けたときの復帰がきつくなります。

私は一度、連休明けの月曜に半日ぼんやりしたまま何も進まなかったことがあります。時差のある場所から帰ってきたときに近い感覚でした。9日休んだのに、休めた気がしないのです。

だから連休の課題は「何をするか」ではありません。この3つを消さないことです。

埋めるのではなく、3本の杭を打つ

9日分の予定を作ろうとすると、まず失敗します。前提を3つ置きます。

  • 埋めるのは9日ではなく、3か所だけ
  • 楽しいことを増やすのではなく、崩れる場所を止める
  • 守れなかった日があっても、翌日は独立して立っている

杭1:起きる時間だけ固定する。寝る時間は自由

固定するのは起床だけです。就寝は何時でもかまいません。

連休中に「早寝早起き」を目標にすると、たいてい両方できずに終わります。守る線を1本にすれば残ります。私は平日プラス1時間、つまり8時起きを線にしていました。

平日が7時起きだったので、ずらすのは1時間だけです。2時間ずらすと、連休明けの月曜に戻れなくなります。

それでも3日目には、アラームを止めてまた寝ました。効いたのは、スマホを枕元から離してテーブルの上で充電するようにしたことです。止めに行くには起き上がるしかありません。

起きたら、まずカーテンを開けます。それだけで、その日が「1日」として始まります。

杭2:1日1回、外に出る用事を作る

用事の中身は問いません。買い物でも、コンビニでも、ATMでもかまいません。

大事なのは、出かける理由が先にあることです。散歩は理由がないので、天気が悪ければ消えます。買うものが1つでもあれば、雨でも出ます。

私は連休中、食材を1日分ずつしか買わないようにしていました。まとめ買いのほうが効率はいいのですが、そうすると外に出る理由が3日分まとめて消えます。

もう一つ効いたのは、返却期限のあるものを借りることです。図書館で本を2冊借りると、期限までに一度は必ず外へ出ます。買い物と違って「今日でなくてもいい」が使えません。

食事の段取りに不安があるなら、そこは道具で解決してかまいません。連休中は、自分で作るかどうかを判断すること自体が重くなります。

ただし、全部を宅配に寄せると杭2が抜けます。私は半分だけ宅配にして、残りは歩いて買いに行く形がちょうどよかったです。

杭3:中日に1つだけ、外泊か遠出を入れる

9日のうち、真ん中あたりの1日に予定を置きます。日帰りでも1泊でもかまいません。

これは楽しむためではなく、休みを前半と後半に割るためです。

9日を4日と4日に割ると、どちらも週末に少し足した程度の長さになります。前半の終わりが見えるので、前半のうちに崩れにくくなりました。

行き先は近場で十分でした。電車で1〜2時間の温泉地に日帰りで行くだけで、後半の入り方が変わりました。

ひとつ条件があります。予約が必要なものにしてください。宿でも指定席でもかまいません。予約のない予定は、前日の夜に自分で消せてしまいます。

帰省を挟むなら、戻った翌日を捨て日にする

帰省を組み込む場合、順番で難易度が変わります。

前半に帰省すると、後半の一人が長く感じます。逆に後半に帰省すると、前半の6日が崩れたまま帰ることになります。私は中日に帰省を置くのが、いちばん楽でした。

具体的には、9日を「前半3日・帰省3日・後半3日」に割っていました。前半は帰省が近いので持ちます。後半は捨て日から始まるので、崩れる前に休みが終わります。

そして、帰ってきた翌日は何も予定を入れないでください。

家族と数日過ごした後で一人の部屋に戻ると、赴任した初日に近い感覚が戻ってきます。玄関を開けた瞬間の、空気が動いていない感じです。

私はここを毎回読み違えて、翌日に予定を入れては消していました。捨て日を1日置いておくと、消す予定がないので失敗になりません。

まとめ|9日を埋めず、3か所だけ止める

  • 長い休みがきついのは暇だからではなく、生活の形が消えるから
  • 消える順番は、起きる時間 → 食事 → 外出。3日目に起床から崩れる
  • 杭1:起きる時間だけ固定する。寝る時間は自由
  • 杭2:1日1回、外に出る用事を作る。食材は1日分ずつ買う
  • 杭3:中日に1つだけ遠出を入れて、休みを前半と後半に割る
  • 帰省を挟むなら中日に置き、戻った翌日は捨て日にする

9日分の予定を作らなくていいのだと分かってから、私は連休が苦手ではなくなりました。埋めるのをやめて、3か所だけ止める。それで足ります。

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