休肝日を「気合い」で作らない——曜日固定とルール化で続ける節酒習慣

健康管理・メンタル

シリーズ第1回・第2回では、酒量が増える理由と、家に酒を置かない環境づくりを紹介しました。第3回となる今回は、休肝日と、飲む日そのものの習慣をどう設計するかを扱います。

「なんとなく今週は控える」は続かない

休肝日を作ろうとするとき、多くの人は「今週はできるだけ控えよう」というふわっとした決意から始めます。しかし、この方法はほとんど続きません。「今日は疲れたから」「今日は特別だから」と、その場の気分次第でいくらでも例外を作れてしまうためです。

続く休肝日を作るコツは、気合いや決意に頼らないことです。あらかじめ曜日を固定してしまい、「その日は飲まない」を、迷う余地のない予定として組み込んでしまいましょう。

曜日を固定し、予定として組み込む

「月曜日と木曜日は飲まない」というように、あらかじめ曜日を決めてしまいましょう。カレンダーやスケジュールアプリに、他の予定と同じように登録してしまうのも効果的です。「今日は飲むかどうか」を毎日その場で判断するのではなく、「今日は飲まない日」と最初から決まっている状態を作ることが重要です。

その日は、別の楽しみを先に決めておく

休肝日を「我慢する日」にしてしまうと、意識がお酒に向かい続け、かえって続けにくくなります。そうではなく、その日にやる別の楽しみを先に決めておきましょう。

休肝日を「何かを我慢する日」ではなく、「別の楽しみのための日」として位置づけることで、無理なく継続しやすくなります。

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飲む日のルールも、あわせて決めておく

休肝日を固定するのと同時に、飲む日そのものにもルールを設けておくと、全体の飲酒量をコントロールしやすくなります。

飲む場所を食卓に限定する

ソファやベッドに飲み物を持ち込むと、だらだらと長時間飲み続けてしまいがちです。飲む場所を食卓に限定し、「飲むときは席に着く」というルールを決めておくことで、飲酒がだらだらと長引くのを防げます。

グラス1杯分を先に注いで、缶からは飲まない

缶や瓶から直接飲むと、どれだけ飲んだかの感覚が曖昧になりがちです。グラスに1杯分を注いでから飲む習慣をつけると、「今何杯目か」を自覚しやすくなり、飲みすぎに気づきやすくなります。

時間を決めて、日付をまたがない

「21時から22時まで」など、飲む時間帯をあらかじめ決めておき、日付が変わる前に切り上げるルールを設けましょう。時間の区切りがないまま飲み続けると、気づけば深夜まで飲んでしまうということになりがちです。

食事と一緒にとる

空腹のまま飲むと、アルコールの吸収が早まり、酔いが回りやすくなります。食事と一緒に、あるいは食事をとった後に飲むことを基本にしましょう。

水を交互に飲む

お酒と水を交互に飲む「チェイサー」の習慣も効果的です。水を挟むことで、飲むペースが自然と落ち着き、結果的に総量を抑えられます。

休日前夜に飲みすぎると、貴重な週末が潰れる

単身赴任者にとって、休日は生活を整えたり、自分の時間を過ごしたりする貴重な機会です。しかし、休日前夜についつい気が緩み、飲みすぎてしまうと、翌日は体調が優れず、せっかくの休日を寝て過ごすだけで終わってしまうことがあります。

平日の疲れを解消するはずの休日が、二日酔いの回復に費やされてしまうのは、単身赴任者にとって特にもったいないことです。休日前夜こそ、飲む量を意識的にコントロールする価値があります。

帰省前日は控えたほうが、家族との時間が良いものになる

帰省の前日についても、同様の視点が当てはまります。帰省前夜に飲みすぎてしまうと、移動の負担も相まって、翌日の体調が万全でないまま家族と過ごすことになりがちです。

久しぶりに会う家族との時間を、体調不良のまま過ごしてしまうのは残念なことです。帰省前日は飲酒を控えめにし、万全の状態で家族との時間を迎えられるようにする——これも、節酒を続けるための具体的な動機になります。

節酒の動機は「健康のため」だけでなくていい

節酒を続けるための動機として、「健康のため」だけを掲げると、目先の欲求に負けやすくなることがあります。健康は大切な理由ですが、効果を実感しにくく、モチベーションが続きにくい側面もあります。

そこで、このシリーズでは「休日を気持ちよく過ごすため」「帰省を家族と良い時間にするため」といった、より具体的で実感の伴う動機もあわせて用意することをおすすめします。健康という抽象的な目標だけでなく、来週末の楽しみ、次の帰省での家族との時間——こうした身近な目標のほうが、日々の節酒を続ける原動力になりやすいのです。

まとめ:仕組みで続ける休肝日と節酒習慣

  • 「なんとなく今週は控える」という決意は続かない。休肝日は曜日を固定し、予定として組み込む
  • 休肝日には、運動・入浴・動画・勉強など、別の楽しみを先に決めておく
  • 飲む日は、場所を食卓に限定する、グラスに注いでから飲む、時間を決めて日をまたがない、食事と一緒にとる、水を交互に飲むといったルールを設ける
  • 休日前夜の飲みすぎは、貴重な休日を潰してしまう
  • 帰省前日は控えめにし、家族との時間を万全な状態で迎える
  • 節酒の動機は「健康のため」だけでなく、休日や帰省といった身近な目標も用意する

次回は、「飲み会と酒代——付き合いの席で無理をしない飲み方と、家計への影響」について解説します。

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